先日(2020年8月29日)初のFacebookライブを実施しました。
そこで話したことは、2015年9月から続けているExcelによる時間管理についてです。
時間管理することの意味とは、お金を管理する(経理的な見方)ことから話してみました。

時間を費用として考える

時間管理をしていく中で時間を費用として考えてみるということです。
会社の費用の中に給与があります。
これは、社員の時間を買っているということですね。


自分の時間ということで見ていくと会社員であれば、働いた時間は原価です。
それによって給与という売上が上がったとみることができます。
働く時間を増やせば、売上も上がります。
ちゃんと残業代が払われる会社であればですけどね。


もうちょっと分解して考えてみると、
営業をしている人であれば、実際に営業に携わっている時間とそうでない時間があります。
事務処理をしていても売上を上げることには繋がりません。
これは、原価的な時間ではなく経費的な時間となるでしょう。

時間は3つ要素に分けられる

目の前の売上を上げるためには、働く時間を増やせば良いのですが、将来的にみていくとどうでしょうか?
勉強や技術を磨くといったことが必要になってきます。
そのための時間も必要です。
この時間は、経理的みると資産になります。


今の売上(給与)には直接影響しませんが、将来的には複数年に渡って影響を与える価値を作っていく時間になります。
こう見ていくと時間は、次のように分けることができます。

資産的要素:将来自分のためになるもの
原価的要素:その作業時間によって直接売上に関わる時間
経費的要素:その他の作業


それぞれどれくらいの時間を使っているのかがわかってくると今後、どうやって時間を使っていくのか考える上で非常に参考になります。

重要度×緊急度のマトリクスで分ける

3つの分け方は、営業のような仕事をしている人には、原価的要素と経費的要素に分けることができますが、
経理のような事務系の仕事の場合は、非常に分けにくいのので、実質的には資産的要素と原価的要素の2つに分けることになります。
この2つでも良いのですが、違った分け方もあります。


それが、重要度×緊急度のマトリクスで分けるということです。

〈第1領域〉緊急度も高く、重要度も高い
〈第2領域〉緊急ではないが、重要度は高い
〈第3領域〉緊急度は高いが、重要ではない
〈第4領域〉緊急でもないし、重要でもない

これを経理的な考え方に落とし込んでみるとこうなります。

原価的要素 〈第1領域〉
資産的要素 〈第2領域〉
経費的要素 〈第1領域〉〈第3領域〉〈第4領域〉

このように見ていくと第3、4領域は、経費削減でできるだけ時間を抑えたいところです。
第1領域は、売上(収入)との関係性が問題になってきますね。
原価を使っても売上が上がらないと意味がありませんし、ここに集中していると将来自分の力になるべき資産を蓄えることができなくなります。


第2領域である資産を蓄えることも考えて時間をつくることが必要になります。
このように考えて時間管理をしていくと自分がどこに時間を使っているのか?
数字として明確に表れるので、それをもとにして対策を考えることができるようになりますよ。

最後に基本的なものと2つの時間管理をするExcelファイルを添付しておきますので、良ければ使ってみてください。
使い方の説明はFacebookの動画を参照してください。
私自身がそうなのですが、他人が作ったものというのは、使いにくものです。
ただ、一から作るとなるとどうやって作っていいのかわからない人もいると思います。
試しに使って、自分の合う形のものを作ってもらえるといいかなと思います。

佐久原 道雄さんの投稿 2020年8月28日金曜日

使い方の説明は、こちらの動画を見てください。